こんにちは。ドマノマドのたかみです。
和歌山ワイナリープロジェクトのブランド設計は、いよいよ戦略構築のフェーズに入りました。
今回は、事業の方向性とターゲット設定を明確にするために、クロスSWOT分析とSTP分析を実施しました。
クロスSWOT分析とは?
SWOT分析は、Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)の4つの視点から、自社の状況を整理するフレームワークです。
クロスSWOTでは、それぞれを掛け合わせて、攻め・守り・改善・回避の具体的な戦略を導き出します。

クロスSWOT分析から導いた主な戦略
- 「日本ワイン × 国産志向」→ プレミアム国産ワインとしてブランディング
- 「希少性 × 海外ワイン人気」→ 数量・地域限定の付加価値訴求
- 「大阪からの近さ × 地方の過疎化」→ 都市部住民向けの“体験型特別感”
- 「ストーリー性 × 気候変動」→ 自然農法・有機農の取り組みを発信
具体的な打ち手としては以下のようなものが挙がりました。
- クラファン活用(共感型支援の獲得)
- 畑×宿泊×食の体験パッケージ
- ぶどうの木オーナー制度
- 地域ボランティア/アグリテック導入
- 試飲イベントやフィードバック型プロモーション
- 自治体とのPR連携や補助金活用
- 加工品(ジュース/ジャム)による多角展開
STP分析とは?
STP分析は、ブランドの届け先を明確にするための基本設計図です。
- Segmentation(市場の細分化)
- Targeting(ターゲットの選定)
- Positioning(ポジショニング)

今回は、明確なターゲット像を描くため、ターゲティングまでを行いました。
見えてきたターゲット像
以下のような傾向を持つ人物像が浮かび上がってきました。
- 30〜50代の都市部ファミリー層
- 小学生の子どもがいる
- 教育・自然体験への関心が高い
- 無印良品・Patagoniaなど価値消費志向
- SNSよりもnote・アメブロなどで信頼できる体験談を重視
- 体験を通じた豊かさを家族と共有したい
ペルソナ:Aさん(38歳/大阪市在住)
これまでの分析と定性情報をもとに、代表的なペルソナを設計しました。
しかし、ペルソナは講座生一人一人違う形で設定を進めていきました。さまざまな仮説やリサーチから導き出されたそれぞれのペルソナ像。切り口もさまざまでしたので、この記事ではほんの一例をご紹介させていただきます。
基本プロフィール
- 年齢:38歳
- 性別:女性
- 居住地:大阪市内のマンション
- 家族構成:夫(42/転勤なし)・長女(小4)・長男(年長)
- 世帯年収:800万円(共働き)
- 車:アウトドア仕様、荷物が多く積めるタイプ
価値観・行動傾向は?
- 休日は家族でキャンプやハイキングへ
- モノより体験を重視し、子どもの感受性を育てたい
- 「自然とふれあう機会が少ない」ことに課題意識
- 「商業的ではない、本物の体験」を子どもに与えたい
- noteやアメブロでリアルな体験談を調べて行動
- 「ふるさとがない」からこそ田舎との関係を築きたい
- 社会貢献性やストーリーに共感しやすい
定量調査で見えてきた傾向
さらに、このペルソナ像に近い層に向けて「定量調査(アンケート)」も実施しました。
調査概要
- 期間:2025年6月30日
- 地域:東京都、神奈川、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
- 対象:30代〜60代の既婚・子ありの男女
- サンプル数:1,000名(30代182名/40代302名/50代465名/60代51名)

主な質問項目(一部抜粋)
- 昨年、何回国内旅行をしましたか?
- 旅行先は都市部?地方?
- 誰と旅行することが多いですか?
- 自然を感じる場所に行く頻度は?
- 熊野古道の自然や文化に興味は?
- 「和歌山・熊野古道だからこそ体験したいこと」は何か?(複数回答可)
現在、分析を進めている段階ですが、「家族と一緒に自然の中で特別な体験をしたい」というニーズが、定性的・定量的両面から強く見えてきています。
今回のフェーズでは、ペルソナの設定や定量調査を通して、「誰に届けるべきか」が感覚だけでなく、確かな根拠を持って見えてきたように感じています。
一人の人物像を描くだけでなく、数字や声を重ねることで、ブランドの届け先にリアリティと手応えが生まれました。ストーリーや想いだけではなく、現実の暮らしや関心に寄り添うこと。
そのための分析や対話のプロセスが、ブランディングにおいてどれほど大切かを、あらためて実感した時間でした。
次回予告:ブランドコンセプト設計へ
次回は、今回のペルソナと調査結果をもとに、いよいよブランドの核となるコンセプト設計に入ります。
誰に・どんな価値を・どんな言葉で届けるのか?
ブランドの「心」をカタチにしていきます。
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私たちドマノマドでは、地域の魅力や事業者の想いを丁寧に言語化・デザインし、伝わるカタチにしていくお手伝いをしています。
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