「AMANO HASHITATE AROMA様」松のアロマオイルブランドのイベント用ポスターパネル制作|京都府

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天橋立の空気感をそのまま届ける、イベント用ポスターパネルのデザイン

アマノハシタテアロマの世界観を、イベントの場でも一瞬で感じ取ってもらえるよう、ポスターをパネル仕様で制作しました。Webやパッケージで積み重ねてきた「静けさ」「澄んだ空気」「祈りに近いものづくり」というブランドの軸を、そのまま空間に立ち上げることを意識しています。遠目からでも伝わる余白と写真の力、近づいたときに初めて届く言葉の温度、その両方を大切にしました。

写真とコピーでつくる“立ち止まりたくなる余白”

メインビジュアルには、天橋立の情景や、手のひらに香りを受け取る所作を切り取った写真を使用しています。強い情報や説明を前に出すのではなく、「静かにココロが目を覚ます」というメッセージが、視線と呼吸を自然にゆるめる構成にしました。イベント会場のざわめきの中でも、ふっと足を止めたくなる余白をつくることを意図しています。

ブランドストーリーを空間で伝える設計

パネルは単なる告知物ではなく、アマノハシタテアロマの背景にあるストーリーを“感じてもらうための装置”として設計しました。黒松、清らかな水、月のリズムといった要素を、直接説明しすぎず、写真とコピーのトーンでにじませています。香りそのものが見えないからこそ、視覚から入る情報はできるだけ静かで誠実に。ブランドの姿勢が、自然と伝わることを目指しました。

Web・パッケージと連動した一貫性のあるデザイン

今回のパネルデザインは、ホームページやパッケージ、Instagramで育ててきた世界観としっかりと地続きになるように構成しています。どの接点からブランドに触れても、「あ、同じ空気だ」と感じてもらえること。その積み重ねが、信頼や安心感につながっていくと考えています。イベントという一時的な場でも、ブランドの軸がぶれないことを大切にしました。

体験の入口としてのポスターパネル

このパネルはゴールではなく、香りを手に取る体験、話を聞く体験へとつながる入口です。だからこそ、説明しすぎず、誘いすぎず、ただ静かにそこに在ることを選びました。アマノハシタテアロマが大切にしている「日常の中で、静かに整う時間」を、イベント空間でもそっと差し出す。その役割を、このポスターパネルに託しています。

この記事を書いた人

神奈川県川崎市のブランドデザイン会社「株式会社ドマノマド」代表取締役。2012年に富士通に入社し、8年間プロダクトデザイナーとして従事。2年連続で保活に敗れたことをきっかけに自宅を子どもと働けるシェアスペースにして起業。女性・ママデザイナーのためのスクール事業、ブランドデザイン会社としてロゴやホームページなどのブランドデザイン制作事業を展開。

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