「AMANO HASHITATE AROMA様」松のアロマオイルブランドのロゴ制作|京都府

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天と地をつなぐ香りを、ひとつの象徴に。

AMANO HASHITATE AROMA(アマノハシタテアロマ)様は、日本三景・天橋立の自然の中で育った国産の黒松だけを使い、アロマオイルを製造しているブランドです。
国産黒松を使ったアロマオイルは、現在このブランドだけ。
その希少性と背景にある物語を、ロゴというかたちに凝縮することが今回の制作テーマでした。

天橋立は、海の上に松並木が浮かぶように続き、
「神様が天から降りてくるためのハシゴだった」という逸話が残る、気の流れがとても良い場所。
この土地ならではの空気感と、静かな神聖さをどう表現するかが、ロゴ制作の軸となりました。


天橋立の黒松が持つ、特別な時間と香り

天橋立の黒松は、ただそこに生えている植物ではありません。
長い年月、この地を守り、風や海とともに生きてきた存在です。

アロマオイルの原料となる松は、
満月の日に香りが最も高くなるという特性を持っています。
そのため、満月の日に松の新芽だけを丁寧に摘み取り、
蒸留には、新月の日に神社から汲んできた清らかな水を使用。

月の満ち欠けという自然のリズムに寄り添いながら、
一滴一滴、時間をかけて蒸留されるアロマオイルです。


ものづくりの姿勢を、そのままロゴに落とし込む

このロゴに込めたのは、
派手さではなく、静かで確かなこだわり

・天橋立の情景を思わせる穏やかな佇まい
・海と松、天と地を感じさせるバランス
・神聖さと自然のやさしさが共存する形

香りそのものが主役になるよう、ロゴは主張しすぎず、
それでいて、背景にある物語がにじむ設計を心がけています。

見る人が言葉を知らなくても、
「なんだか気持ちがいい」
「大切に作られていそう」
と直感的に感じてもらえることを目指しました。


ロゴは、香りの世界への入り口

このロゴは、天橋立という場所、
国産黒松という希少な素材、
月のリズムに寄り添うものづくりの姿勢を、
最初に伝えるための入口です。

香りを手に取る前から、
その背景や空気感がそっと伝わること。
それが、天橋立アロマ様のロゴに求められた役割でした。


物語のある素材を、きちんと伝えたい方へ

地域資源や自然素材を使ったプロダクトほど、
「何を使っているか」以上に、
「どう向き合って作っているか」が価値になります。

アマノハシタテアロマ様のように、
土地の記憶やものづくりへの姿勢を丁寧にすくい取り、
ロゴという象徴に落とし込むことで、
ブランドは静かに、でも確実に伝わっていきます。

想いのあるプロダクトや、背景を大切にしたブランドづくりを考えている方は、
ぜひご相談ください。
物語ごと伝わるデザインを、一緒につくっていきます。

この記事を書いた人

神奈川県川崎市のブランドデザイン会社「株式会社ドマノマド」代表取締役。2012年に富士通に入社し、8年間プロダクトデザイナーとして従事。2年連続で保活に敗れたことをきっかけに自宅を子どもと働けるシェアスペースにして起業。女性・ママデザイナーのためのスクール事業、ブランドデザイン会社としてロゴやホームページなどのブランドデザイン制作事業を展開。

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