こんにちは。ドマノマドのたかみです。
和歌山の地域ブランディング案件が動き出し、今回はその第二回目のレポートです。
いよいよ本格的な市場リサーチに着手しました。
今回は「PEST分析」「3C分析」という2つのマーケティングフレームワークを用い、ワイナリーブランドにおける事業可能性や戦略の方向性を探っていきました。
PEST分析・3C分析とは?
まず簡単に、今回使用したフレームワークを紹介します。
PEST分析とは?

Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、**Technology(技術)**の4つの外部環境から、事業を取り巻く“時代の流れ”を読み解く手法です。
特に行政の動きや社会課題、技術革新などが、今後のブランディングにどう影響するかを考えるために有効です。
3C分析とは?

Customer(顧客)、Competitor(競合)、**Company(自社)**という3つの視点で事業を捉える分析手法。
「誰に・何を・どうやって届けるか」を考えるための基本的な枠組みです。
講座生から7パターンのリサーチが集結!
今回の分析は、ブランディングデザイナー養成講座の受講生がそれぞれの視点でリサーチを担当。
7パターンの分析結果が出そろいました。
分析内容は今後、視覚的に伝わりやすくなるように図解やグラフィックとしてまとめ、ブログにも添付していく予定です。
分析から見えた、和歌山ワイナリーの可能性
リサーチから導かれた主な考察を簡潔にまとめてみます。
✔️ 地域課題解決型のワイナリーモデル
- 遊休農地を活用した農地再生モデルとしての価値
- 地元住民(高齢者・子ども)との交流機会を生む「農地カフェ」や「体験イベント」
- 観光・行政・地域の連携がしやすい設計
✔️ 移住促進と地域活性への貢献
- ワイナリー見学や体験は、観光客・移住希望者の関心を惹くフックに
- 地域の暮らしを体感できる場として、“住みたくなる地域”を演出
✔️ 発信しやすく、支援を得やすい構造
- ブランドストーリーをオンライン販売・SNSで発信しやすい
- 「農泊」「体験型観光」「発酵文化振興」といった、行政の重点領域と重なり
→ 補助金やプロモーション支援を受けやすい
✔️ 海外観光客にも響く独自性
- 「和+ワイン」「発酵文化」といったジャパニーズエクスペリエンス
- 熊野古道など地域資源と組み合わせた観光パッケージ化も可能
✔️ 「今、ここでしか飲めないワイン」の体験価値
- ワインは商品ではなく、“時間・土地・人”が育てる体験
- 畑を眺めながら、風土とともに熟成するワインを五感で味わう設計
- 地元の食材とペアリングし、“地域文化の味”としてブランディング
次回予告:ブランドターゲットの輪郭を描く
市場リサーチで得られた気づきをもとに、次は「誰に届けるブランドなのか?」を明確にするターゲット設計へと進みます。
地域と深くつながる商品だからこそ、暮らし・価値観・旅のスタイルまで想像しながら、ペルソナを丁寧に描いていきます。
“このワインを心から楽しんでくれる人”は誰なのか?
物語が届く相手の姿を、チームで紐解いていきます。
ブランディングのご相談、随時受付中です
私たちドマノマドでは、地域の魅力や事業者の想いを丁寧に言語化・デザインし、伝わるカタチにしていくお手伝いをしています。
現在、ブランディングデザイナー養成講座の実践課題として、無料でブランド戦略をご提供させていただいているケースもあります。
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