この春、和歌山県を舞台にした地域ブランディングプロジェクトが本格的に始動しました。今回のクライアントは、和歌山に新しくワイナリーを立ち上げようとしている高垣さん。ドマノマドが運営する「ブランディングデザイナー養成講座」のカリキュラムの一環として、受講生たちが実践提案に取り組ませていただくことになりました。
ワイン用のブドウ品種、ピノ・ノワールから「PINOTプロジェクト」と名付けられた本プロジェクト。今回は、講師の青栁がヒアリングを担当。未来を見据えた構想がたっぷりと語られた印象的な時間でした。
地元を変えたいという想いから始まった、ワイナリー構想
「50代で地元に戻ってみると、若い世代がほとんどいない。なんとかしたいという思いが強くなったんです」と語る髙垣さん。
5年前に葡萄栽培用に畑を借りて、今年ついに葡萄が収穫の時期を迎えます。構想はただワインをつくるだけではありません。空き家となった古民家を活用し、民泊や葡萄畑に隣接するキャンプ場を活用した“体験型ワイナリー”としての展開を目指しています。
「ワインだけではビジネスとして成り立たせるのは困難。でも、ここでしかできない体験とセットにすることで、地域に新しい魅力が生まれると思うんです」と熱い想いを語っていただきました。

キーワードは「熊野」。“ここでしか飲めない”価値をつくる
和歌山といえば熊野古道。その地名には、国内外に通じる強いブランド価値があります。
「“熊野”という地名を、ブランディングに使っていく選択肢はありますか?」と講師の青栁。地元に根ざした言葉をブランドに落とし込むことで、より深く“共感される”ブランドが生まれるかもしれません、と語ります。
将来的には、毎年1000本ずつ葡萄の木を増やし、8年後には4000本のワインを生産。あえて全国に流通させず、「ここに来ないと飲めない」限定性のあるブランドに育てていく予定です。
『「新しい感覚」を求めて依頼先を決めました』
「正直、もう1社と迷っていました。でも、ドマノマドの皆さんが持っている“新しい感覚”に惹かれたんです」と髙垣さん。
ワインのラベルに惹かれて購入するような、ワインに慣れ親しんでいない方にも興味を持ってほしい。そんな人たちの言葉を代弁してくれるかもしれない…ということで、ドマノマドに依頼を決めてくださいました。“熊野の未来”を共に描いていけるパートナーとして、私たちも今後力を尽くしていきたいと感じるヒアリングでした。
次回予告:いよいよブランド戦略の設計へ
今回のヒアリングで得られたたくさんのヒントと想いをもとに、受講生たちがブランド戦略の設計に入っていきます。単なるロゴやラベルではなく、土地の未来を共につくるような提案を目指して。
プロジェクトの進捗は随時更新予定です。どうぞお楽しみに。
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ブランド戦略を無料でご提案中。その理由は…
実は、今回のブランディングプロジェクトはブランド戦略の設計部分の費用はいただいていません。(その後のロゴ制作やホームページ制作の費用は有償となります)
ドマノマドでは定期的にブランディングの講座を開催しており、その題材企業様として取り上げさせていただくこと・ブランディングプロセスの公開を条件に、無償でブランド戦略をご提供しています。
おおよそ半年ごとの募集となり、募集状況についてはお問い合わせフォームよりご確認ください。
